[nNews]電気鍋は野宿野郎の夢をみるか。
産総研発のベンチャー企業TESニューエナジーが、 料理や湯沸しでUSB充電ができる「世界初の発電鍋」ヒートチャージャーHC-5を発表しました。USB+熱+食品といえばペルチェ素子を使った温冷蔵ホルダや力技のUSB焼肉器を連想しますが、HC-5はUSB給電で温めるのではなく、逆に熱電発電でUSB機器に給電・充電する製品です。
熱電発電とは熱(温度差)を直接電気に変換する技術で、熱電モジュール両端の温度差から電位差を発生させ発電します。つまりペルチェ効果の逆にあたるゼーベック効果を応用した技術。
従来は水冷式の熱発電ボックスや壁面設置ユニットを製品化してきましたが、今回のHC-5はよりダイレクトに分かりやすく、ガスや炭、薪などで鍋を温め水(お湯)との温度差から電気を取り出します。
これまでも何度か野宿に使える(かもしれない)自家発電グッズを取りあげてきましたが、ここへ来て、まさかの人力と太陽光以外の新しい発電方法のグッズが登場。
この電気鍋は電気で温めて料理する鍋ではなく、料理する熱で発電する鍋。
ストーブなどで湯を沸かしたり、料理をすれば発電してUSB端子から電気が取り出せる。
これは野宿旅に使えるかも。
鍋の大きさがふつうの料理用なので、アウトドアサイズに小型化されるといいんだけどなあ(容量が小さいと熱がすぐ冷めちゃうからだめなのか)。
それとやはり発電効率。一度水を沸騰させてさめるまでにどれぐらい発電できるのか。せっかく沸かしたお湯を発電のためにさめるまで鍋に残しておかないといけないのならもったいないなあ。ご飯を炊いて、そのまま食べきるまでにそこそこの発電ができるなら使えるかな。
あと値段が2万円超はちょっとね。
Clarian Lab社の新しい発電機は、ガソリンを動力源とするバッテリーだ。今日のハイブリッドな世界においては逆行しているように聞こえるもしれないが、実際にはかなり賢い装置だ。
この『Hybrid Battery』は、非常に単純な小型のロータリーエンジンで、可動部は2つしかない。ロータリーエンジンは非常に効率がよく、円筒形のピストンによる吸入をなくし、代わりに回転式のピストンを利用する。
Clarian Lab社のモデルでは、ガソリンのほかに灯油、プロパンガス、天然ガス、エタノール、メタノール、水素で動作する。つまり、入手可能なほとんどすべての炭化水素ベースの燃料を利用できる。
Clarian Lab社の試作品は、125ccのエンジンで5kWの電力を出力し、重量は燃料を含めて約10kg。将来的には、ハンドヘルド機の内部に収納できるくらいまで小型化できるかもしれない。
超小型ロータリーエンジンでガジェットの充電も? « WIRED.jp
たしかカセットガスで動かす耕耘機ってあった(Honda|耕うん機|Pianta FV200)。だったらカセットガスの発電機ができないかな。
記事みたいなロータリーエンジンの効率のいい発電機が、超小型化されればよいなあ。
でもこんな発電機が小型化されている頃には、もうモバイル機器に高性能な電池が内蔵されていて、いちいち外部発電機から充電しなくてもいいようになっているのかも。
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